ついにマカオ最終日。 この日のフライトは15時なので、当初の計画では10時のフェリーで 直接、香港国際空港へと入る予定だった。 が、2日め終了時点での負債は二人で47,000香港ドル。 予算を大きくオーバーする手痛い負けだ。
実は前日、tagamanのギャラクシーでの散財が響き、 サンズに移動する前に、すでにバンクロールのほとんどを溶かしていた。 「マカオでバカラ」を堪能する前にだ。 仕方がないので、追加で30,000香港ドルほどを両替してのぞんだサンズで、 酔拳モードのtagamanが例のバンヅラ天国に乗り遅れ、 さらに傷口を広げてくれた。 考えてみれば、最初の予算よりも多い資金を追加しているわけで、 典型的な負けパターンだ。
私としては今回の負けは、きちんと資金コントロールができなかった 自分たちの気持ちの弱さが原因と割り切り、甘んじて負けを受容するつもりだった。 当然、最終日にカジノへ行くつもりもなかった。
が、tagamanは違っていた。 フェリーに乗るのを1時間遅らせ、残りの香港ドルで勝負すると言い出した。 前夜の失態がかなり悔しいらしい。 その日いちばんホットなバカラテーブルをあっさり捨て、 BJ卓でディーラーの女の子にからみながら、サクサク、お金を溶かしていたのだ。 本来ならあっさり却下するところだが、表情からは並々ならぬ決意が伺えたので、 今回ばかりは夫唱婦随ということで黙ってtagamanに従った。 時計はすでに9時をまわっていたので、ギリギリまで勝負ができるようにと、 チェックアウトを済ませ、スーツケースを押してサンズまで二人で歩いた。 tagamanはマンダリンで勝負したいと言ったが、 昨日のようなツラを経験してしまうと、サンズ以外には行きたくなかった。
チェックアウトの際に前日、神がかり的なパンヅラで 多くの人々を天国へと導いた某氏と偶然にもフロントで出会う。 心なしか後光が差しているようにも見え、思わず柏手を打ちたくなる。 某氏を介してtagamanにもツラの神様が降りてきたような錯覚に陥り、 なんだか、勝てる気がしてきた。
10時過ぎにはカジノを出たかったので、私たちに残された時間はわずか30分。 ゲームの回転率をあげるため、できるだけ少人数のバカラテーブルを探す。 ちょうど残り10ゲーム程度のテーブルでチャイニーズの二人組が1ハンド賭けしている台があり、 ここを最後の勝負場所と決める。ミニマムは300香港ドルで2万をチップに換えてスタート。
初手は素直にチャイニーズと同じプレイヤーにミニマムベット。 1,000ベットのチャイニーズが見事、ナチュラル8を出してくれて 幸先の良いスタートとなる。 罫線をじっくり見ている時間などないので、ツラが切れるまで置き張りする作戦に。 すると、tagamanに本当に神が舞い降り、 ここから怒濤のプレイヤーヅラ15目が炸裂する。 もちろん、タイはきちんとはさみました。 ツラが5回続いた時点からベット額も5,000まで倍々ゲームで積み重ねていき、 最後は5,000を4回、10,000を3回の置き張り。
しかもすべてナチュラルなものだから、勝負がめちゃくちゃ早く、 負け分を一気に取り戻すことができた。
勝因は一緒にプレーしたチャイニーズが絶対逆張りしない友好的な二人だったこと。 予想が私たちと違っていると、チップを下げて静かに「見」をしてくれるし、 こちらのビッグベットが当たれば、一緒になって喜んでくれるジェントルマン。 tagamanも気持ちよく、絞れたはずだ。
気分的には大勝モードだが、実際はプチ勝利。 でも、これでGWのラスベガスは思いきり楽しめそう。 ついでに、おいしい料理とツラのご馳走ですっかりマカオに魅了された私は GWの後半に香港行きのエアーを予約してしまった。 ラスベガス〜関空〜香港という強行スケジュールだ。 ああ、早くGWが来ないかなぁ。
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